はじめに
本記事では、初心者でも簡単に取り組める「ずんだモン音声の使い方」と「BGM設定」について解説します。動画編集に初めて挑戦する方でも、すぐに実践できる内容になっています。
この記事で学べること
- ずんだモン音声の準備と読み込み方法
- 動画にBGMを入れる手順
- 音声とBGMを組み合わせるコツ
「ずんだモン音声」とは?
ずんだモン音声は、キャラクター「ずんだもん」の声を合成して利用できる音声素材です。手軽にナレーションを入れられるため、解説動画やレビュー動画などでよく使われています。
BGMを入れる意味
BGMを加えることで、動画の雰囲気を整えたり、視聴者にとって見やすく・聞きやすくする効果があります。無音のままよりも臨場感が増し、最後まで飽きずに見てもらいやすくなります。
利用時の注意点(必ず確認しよう!)
ずんだモン音声やBGMを使うときには、必ず利用規約を確認することが大切です。
- 「無料」と書かれていても、商用利用(収益化動画など)に使えるかどうかは別の場合があります。
- 規約を守らずに使ってしまうと、動画が削除されたり、最悪の場合トラブルに発展することもあります。
特にYouTubeなどで収益化を考えている方は、配布元のサイトにあるライセンス条件をしっかり読んでから使いましょう。
使用ソフトの用意
本記事では Premiere Pro を例に解説します。他の動画編集ソフトを使う場合でも、大まかな流れは同じです。
音声生成ツールを用意する(例:VOICEVOX)
- 公式サイトから VOICEVOX をダウンロード&インストール(Win/Mac対応)。
- 起動後、話者(スピーカー)で「ずんだもん」 を選択。
- 複数のスタイル(例:ノーマル/ささやき 等)から選べます。まずは「ノーマル」でOK。
- プロジェクト保存用のフォルダを用意(例:
VOICES/)。後工程(Premiere取り込み)が楽になります。
- 初回起動時は音声データの読み込みで少し時間がかかることがあります。
- 文章を行ごとに分けると、1行=1クリップとして管理しやすくなります。

セリフを入力して音声を生成する
- VOICEVOXの入力欄に台本(セリフ)を貼り付け or 直接入力。
- 句読点「、」「。」や改行でポーズ(間)を作ると聞きやすくなります。
- 必要に応じて下記パラメータを調整してプレビュー(再生)で確認:
- 話速(スピード):0.9~1.1あたりが自然に聞こえやすい目安
- ピッチ(音高):高すぎると聞き疲れ、低すぎると埋もれがち。中庸から微調整
- 抑揚(イントネーション):強すぎると不自然、弱すぎると平板。セリフの長さに合わせて調整
- アクセント:単語の山(強調位置)を微調整するとグッと自然に
- 長文は短い文単位へ分割(1~2文/行)すると、あとで編集や差し替えが楽。
- 同じ台本でもスタイル違いを作っておくと、動画の雰囲気に合わせて選べます。

音声ファイルとして書き出す
下記2種類の方法で書き出し可能です。
- 各行(または全行)を選び、選択音声を書き出しを実行

- 「ファイル」->「選択した音声を書き出し」または「音声を繋げて書き出し」を選択

なぜWAV?
非圧縮で音質劣化がなく、Premiereでの編集・ミキシングに最適です。
BGM素材の準備方法
動画に雰囲気をプラスするためには、BGMの選定が大切です。以下の手順で準備しましょう。
- フリー音源サイトからBGMを探す
- 動画の雰囲気に合ったBGMを選ぶ
- ダウンロードして保存する
- 著作権や利用条件を確認する
「無料」と書かれていても、商用利用やクレジット表記が必要な場合があります。必ず規約を確認し、安全に利用しましょう。
フリー音源サイトの例
- YouTubeオーディオライブラリ
- Google公式の音源配布サービス
- 無料で利用可能、商用利用も安心
- クレジット表記が必要な曲もあるので要確認
- DOVA-SYNDROME(ドーバシンドローム)
- 日本の人気フリー音楽素材サイト
- 幅広いジャンルの楽曲が揃っており、動画向けに使いやすい
- 商用利用も可能(規約確認は必須)
- MusMus(ムズムズ)
- 落ち着いたBGMやゲーム風サウンドが豊富
- クレジット表記すれば無料利用OK
- 個人開発やYouTube動画にもよく使われている
- OtoLogic(オトロジック)
- BGMだけでなく効果音(SE)も多数
- 利用規約に沿えば無料で安心して利用可能
- シンプルなBGMや短めのループ素材が便利
- Free Music Archive (FMA)
- 海外のフリー音源サイト
- クリエイティブ・コモンズライセンスの楽曲多数
- 英語サイトだが世界中のアーティスト曲を探せる
ずんだもん音声の扱い方(Premiere Pro)
音声ファイルの読み込み
- Premiere Proを起動し、編集するプロジェクトを開きます。
- 「プロジェクトパネル」で右クリック → [読み込み] を選択。
- 保存しておいた「ずんだもん音声ファイル」を指定して読み込みます。
- 読み込まれたファイルは「プロジェクトパネル」に表示されます。

タイムラインへの配置方法
- プロジェクトパネルから、読み込んだ音声ファイルをドラッグ&ドロップ。
- タイムラインの 音声トラック(例:A1, A2など) に配置します。
- 必要に応じて、カットや音量調整を行います。

音声が正しく再生されない場合の確認ポイント
- 音声トラックのミュート設定
- A1などのトラックに「M(ミュート)」がオンになっていないか確認。
- 音声ファイル形式の対応
- Premiere Proでサポートされている形式か確認(推奨:WAV形式)
- サンプリングレートの違い
- 44.1kHz / 48kHz の違いで不具合が出ることあり。プロジェクト設定に合わせる
- PCの出力デバイス
- スピーカーやイヤホンの設定が正しく選択されているか確認
BGMの設定方法
BGMを読み込む
- Premiere Proを開き、プロジェクトパネルにBGMファイルをドラッグ&ドロップします。
- 読み込んだBGMをタイムラインのオーディオトラックに配置します。

映像全体に敷く
- BGMを映像の長さに合わせて配置します。
- 映像が長い場合はBGMをループさせるか、複数のBGMをつなげましょう。
音量調整
- タイムライン上でBGMクリップを選択し、プロパティで音量を調整します。

フェードイン/フェードアウト
- [エフェクト] → [オーディオトランジション] → [クロスフェード] → 「コンスタントゲイン」または「コンスタントパワー」をBGMの頭や末尾に適用します。
- フェードの長さはタイムライン上でドラッグして調整できます。

まとめ
今回の内容を振り返ると、動画編集における「ずんだモン音声」と「BGM設定」の流れは以下のようになります。
- ずんだモン音声の準備・読み込み
音声ファイルをPremiere Proに読み込み、タイムラインに配置。正しく再生されない場合は形式や設定を確認。 - BGM素材の選定・読み込み
フリー音源サイト(YouTubeオーディオライブラリ など)から雰囲気に合ったBGMを選び、プロジェクトに取り込む。 - BGMの配置と調整
映像全体にBGMを敷き、音量はナレーションを邪魔しないレベルに調整。必要に応じてフェードイン/フェードアウトを設定。
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